>クラスの継承とは
あるオブジェクトの属性(メンバ変数)やその属性を使った処理(メンバメソッド)で共通するメンバ(メンバ変数とメンバメソッド)を集めたクラスがあるとします。
このクラスに対して、共通するメンバはそのまま使用しつつも新たな属性や処理(メンバ)を加えることをクラスの継承といいます。
>共通するメンバを集めた継承元のクラスのことを「基底クラス」、「スーパークラス」、「親クラス」などと呼びます。
また基底クラスを継承したクラスのことを「派生クラス」、「サブクラス」、「子クラス」などと呼びます。
派生クラスでは、基底クラスの処理を変えたい場合にその処理のメソッド名や引数を変えることなく、別の処理を記述することもできます。
これをメソッドのオーバーライドと呼びます。
>基底クラスを継承する方法について説明します。
継承を使うには「extends」句を用います。
派生クラスのクラス名の後ろに「extends」句を記述しその後に基底クラス名を記述します。
派生クラスは下記のような記述になります。
<publicなどの修飾詞> 派生クラス名 extends 基底クラス名 { }
また、派生クラスでは基底クラスのメンバ変数やメンバメソッドをそのまま使うことができます。
あらためて派生クラス内で使いたいメンバ変数やメンバメソッドを記述する必要はありません。
ついでに
>クラスに似た機能として、インターフェースというものがあります。
インターフェースは抽象クラスのように継承して使いますが、インターフェースの場合は「継承」ではなく、「実装」と呼びます。
クラスでは複数のクラスを継承する多重継承はできませんが、インターフェースは多重継承のように複数のインターフェースを実装をすることができます。